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5月15日日曜日、第65回体育祭が行われました。全校生徒が一堂に会しての体育祭は、2019年以来となります。学校行事は数多くあれど、駒東生の体育祭にかける思いは特別なものです。4色(赤・青・黄・白)が、ただひたすらに優勝を目指し、情熱をもって、各競技に持てる限りの力をぶつけました。
 
高校3年生は、入念な準備をもとに各色の団員を指導します。体育祭前の1週間は、放課後に毎日競技練習の時間があり、高3生は大いにリーダーシップを発揮して、下級生を導いていきます。その姿は大変頼もしいものでした。
 

体育祭当日、競技に出場する生徒はどこまでもひたむきに取り組み、そして応援する生徒たちはその一挙手一投足を真剣に見つめていました。気持ちのこもった応援団の声、きびきびとした動き、彼らの若いエネルギーの発露は、見る者にすがすがしさを感じさせました。(*高校3年生は体育祭当日だけ頭髪を加工をしています)

駒東の体育祭には「3F精神」が息づいていると言われます。これは第2代校長の高山(こうやま)先生がおっしゃった言葉で、「Fighting spirit /Fair play/ Friendship」を示します。生徒たちの間にも、この言葉が浸透し、現在においても駒東を象徴する言葉のひとつとなっています。

いくつかの競技の様子を紹介します。

《大井川渡し》高校3年生

《輪抜け競走》中学1年生 

《旋風》高校2年生

《綱引き》中学1年生

《カンガルー競走》中学3年生

《エールの交歓》高校3年生

身体を通して速さを競っている姿には、大きな興奮があります。リレーなどの競技では、ひときわ声援が大きくなりました。

今年度はコロナ禍ということもあり、無観客での開催となりました。保護者の方々にはライブ中継で体育祭を楽しんで頂きましたが、いずれまた一般の方々にも学校に来て頂き、現地で体育祭の熱気を味わってほしいという思いを持っております。

体育祭では、審判をはじめとして、行事の運営においても生徒自身が頑張ります。こうした裏方の努力があってこそ、はじめて体育祭という行事が成立します。そのことを忘れないようにしたいものです。

体育祭は、駒東生にとって「心の拠り所」ともいうべき、重要な行事です。これは現役生だけではありません。
OBたちにとっても、「心のふるさと」といえる場所です。これだけの思いを作り出すのには駒東らしい、ある「決まり」の存在が強くかかわっています。その「決まり」というのは、「中1で所属する色が決まったら、6年間その色にずっと所属し続ける」というものです。生徒たちは自分が所属する色に対して、強い誇りを持ち、学年をこえて縦のつながりをつくっていきます。駒東を卒業し社会人になっても、卒業生同士が知り合った場合は、名前の次に「君は何色?(何組?)」と聞くと言われるほどです。
 
今年の最終結果は、優勝=赤組830点、準優勝=白組764点、続いて、黄組763点、青組738点となりました。
赤組が2016年以来の優勝を果たしました。結果が発表された瞬間から、赤組を中心に歓喜の声が響き渡りました。赤組の団員の皆さん、おめでとうございます。

そして、終了後は高校3年生が後輩に対して、来年以降の体育祭に向けてのメッセージを送っていました。「これからこの色を支えていくのは君たちだ」という力強い言葉でした。こうして体育祭の伝統は、駒東の中で脈々と引き継がれていくのです。

小家校長先生は、閉会の挨拶で「特殊な事情のもと行われた体育祭ではありましたが、気遣うべきところをしっかり冷静に押さえながらも、1人ひとりが熱い思いをそこに込めているのが伝わってきました。実に立派でありました」と生徒たちを称えました。そして、続けて、近頃あるOBが中学受験雑誌の取材に応じて、体育祭について語っていたことを紹介しました。そのOBの言葉は次のようなものでした。
 
「体育祭の経験を通して、自分にスイッチを入れて没頭する力を身につけた。——それは今でも仕事をする上で大きな武器になっているし、共に情熱を傾けた友人は今でも特別な存在だ」

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