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2023年度
【中学1年】映画『マイスモールランド』上映会+川和田監督×駒東70回生トークセッション

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【中学1年】映画『マイスモールランド』上映会+川和田監督×駒東70回生トークセッション

   70回生(中学1年生)は、9月30日(土)の放課後、学年企画として、映画『マイスモールランド』の上映会を
   本校講堂にて開催しました。
   小説『マイスモールランド』は、70回生が国語の入試問題で出会った作品です。著者の川和田恵真氏は、
   同タイトル作品の映画監督でもあります。
   入学後も、授業で小説と映画の表現を比較したり、作品と新聞記事を見比べたりして、生徒たちは様々に
   話し合い、考えを深めてきました。
   そんな彼らの感想と考えを、 川和田監督にお届けしたところ、 嬉しいお返事をいただき、 10月下旬に
   「トークセッション」を開催する運びとなりました。
   それを受け、学年では有志メンバーを募り、生徒主体でイベントの企画と準備を進めてきました。

   上映会では、 会場の誘導や、前後のあいさつに加え、 川和田監督とのトークセッションに向けた企画
   メンバー作成のアンケートも配りました。
   そして、集めた70回生の声をもとに、トークセッションの準備を進めてくれました。
   そして、むかえたトークセッション当日。2時間にまたがり、70回生は川和田監督と講堂でたくさんの
   ことを伝え合いました。 イベントは、 前半が 『マイスモールランド』 という作品について、後半が
   70回生の全体の声をもとに企画メンバーが考えたテーマ「差を超えて共存するために」という、2つの
   パートで構成されました。

   前半パートは、小説と映画に加え、主題歌のMVも含めた、『マイスモールランド』という作品全体に
   ついて、作り手と読み手が直接に語り合う時間となりました。
   70回生からは「自分に刺さった台詞(シーン)」と「作品から受け取ったメッセージ」を監督にお伝え
   しました。それを受け川和田監督からは「小説と映画の表現のちがい」や「どのような想いやメッセージ
   を込めたか」など、作品ついて様々にお話しいただきました。
   後半パートでは、作品にも描かれた世のなかの「差」に触れながら、「現代をどう生きていくか」という
   一段階大きなテーマで話し合いました。
   「僕たちが感じる分断や差」 と 「共存のために意識していくこと」 という70回生の考えをきっかけに、
   川和田監督からも 「どのように差を超えて共存するか」 についてのお考えをお話しいただき、とても
   濃密なトークセッションとなりました。
   トークセッションラストの質問・意見交換の時間は、いつまでも手が上がり続けました。生徒それぞれが
   作品を通じて抱いた想いを、作り手である川和田監督に自分の言葉で直接伝える経験は、70回生にとって
   かけがえのないものとなりました。
   今回の「トークセッション」は、入試問題で出会って以来、考え続けてきたテーマ、生徒主体で進めて
   きた動きの結果、一つの学びのかたちとして、実を結んだ時間でもありました。
   「差を超えて共存する」 のは容易なことではないが、 他者や世界に意識を向け、常に考え続けていく
   ことが大切なのだ、そんな大きな学びを70回生は受け取れた気がします。
   改めて、70回生と対話し、ともに考えてくださった川和田恵真監督に御礼申し上げます。ありがとう
   ございました。

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