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2016年度
《本校卒業生 高柳 匡さん( 35回生) が平成28年度(第62回)仁科記念賞を受賞しました。》

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《本校卒業生 高柳 匡さん( 35回生) が平成28年度(第62回)仁科記念賞を受賞しました。》

受  賞  者:高柳 匡 氏(京都大学基礎物理学研究所 教授)
受賞者業績:ホログラフィ原理を用いたエンタングルメント・エントロピー公式の発見と展開

仁科記念賞は、故仁科芳雄博士の功績を記念し、原子物理学とその応用に関し、優れた研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰することを目的とします。
高柳 匡さんの研究分野は、理論物理学のなかで素粒子理論、特に「超ひも理論」と呼ばれる分野で、自然界の究極の構成要素を探求する学問です。数学とも関係が深く、数理物理学の側面も持っています。
物質などを構成する複数の微小な粒子が相関する状態になっている「量子もつれ」と呼ばれる現象を画期的な計算式で説明しました。高柳 匡さんは、物質の最小単位をひもと考える「ひも理論」の考え方を使い、量子もつれを計算する公式を考案しました。この分野は、微小な世界を説明する量子力学の基礎になると注目を集めており、盗み見されにくい「量子暗号」や、超高速の処理能力を持つ「量子コンピューター」の研究で重要な役割をしています。

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