〔教育方針〕

学校の雰囲気はどのような感じでしょうか。

都心にありながら広々とした校地と充実した施設をそなえ、生徒はのびのびと学校生活を過ごしています。学校行事やクラブ活動の多くにおいては、教員と生徒がよく話し合い、その上で生徒たちが自主的に運営しています。生徒たちは学校が好きで、全体として和気藹々とした雰囲気です。

駒場東邦では、生徒のどういう面を伸ばしたいと考えていますか。

科学的合理精神を身につけたすぐれた知性を育てようとしていることは言うまでもありません。それだけではなく、日頃どの学年でも大切にしているのは「自主・自律」ということです。先生から、あるいは親から注意される前に、自ら考え判断して行動する。自らを甘やかすことなく、自分の中にしっかりと善悪の基準をもって、自分の行動を律することができるかどうか、そこがとても大切な点です。
また、校歌で「懸命に」「堅実に」という言葉が繰り返されますが、自分で定めた目標に向かって、自分の足で一歩一歩着実に進んでいける強い意志力・実践力をもつことも実社会に出たときにとても大きな力になります。そういった力を養うために、授業や課外活動においては長い年月をかけて取り組む課題を効果的に配置しています。
さらに、他の人に対する思いやりの心の大切さについても、本校では折に触れて話をしています。たとえ本人が優秀であっても、1人でできることは限られています。本校では、考えの異なる他者とのコミュニケーションの場面も想定し、自分の意見を発信し、相手の意見を聞くということも数多く授業に取り入れています。他者の立場に立って物を考えることのできる柔軟で寛大な精神は今後ますます重要なものとなるはずです。

中高完全一貫教育のメリットはどういうところにありますか。

学習面では、中学・高校の内容を一貫したものとしてとらえて有機的系統的に整理し直し、無駄な重複を省き効率的な授業を実施しています。それにより、生徒たちはより広くて深い理解が得られると考えています。
生活面では、高校受験を意識することなくクラブ活動などに思う存分打ち込むことができ、1人ひとりの才能をのびのびと育むことができます。また、高い志を共有しながら培った友人、先輩、後輩との絆は、生涯のかけがえのない財産となっていきます。教員の異動も少なく、折々の卒業生の訪問が様々な交流を生み、本校の人脈を広げています。

デメリットはありませんか。

一般の中学生が経験する高校受験という大きな関門がないため、ともすれば生徒たちの間に「慣れ、惰性、気のゆるみ」が生じがちになります。特に中学3年や高校1年の時期は「中だるみ」の時期と呼ばれることがあります。6年間には小さな浮き沈みはつきものです。長期にわたる見通しをもって生徒の成長を見守り、特に中だるみの時期にこそ、部活などを通して、一人ひとりが一生の財産となるようなものをしっかり身につけてもらいたいと思っています。

駒場東邦は面倒見のよい学校と聞きますが。

本校では、何でも先回りして手取り足取り指導することを、生徒の成長にとってよいことだとは考えていません。生徒の自立を促すことを大切にするため、失敗から学ばせることも必要と考えます。自立しようと試行錯誤を繰り返す生徒の疑問、質問に教員は時間をかけて丁寧に対応します。また、悩みを抱える生徒には、とことん付き合うのが駒場東邦の面倒見です。

学年、クラスの編成はどうなっていますか。

中学は1クラス40名で各学年6クラス、高校は1クラス48名程度で各学年5クラスとなっています。

クラス替えはありますか。

毎年クラスの顔ぶれは変わります。学習能力や雰囲気が、なるべくクラス間で均質になるように配慮してクラス替えを行います。

習熟度によるクラス編成は行っていますか。

行っていません。特別に習熟度別にクラスを編成しなくても、学力水準が一定の高いレベルにある本校ではきめ細かな指導が行われ十分な学習効果が得られています。色々な考えをもった生徒同士が自由に意見交換しながら、切磋琢磨できる環境を大切にしたいと考えています。

学習成績に順位はつきますか。

年間5回の定期試験では科目ごとの成績分布のみを公表し、順位はつけていません。校内実力試験また外部模試でのみ総合成績、各科目成績に順位をつけて個人に知らせるとともに、その成績の上位者を公表し、各人の励みとしています。

いわゆる落第はありますか。

年間を通じて進級条件に満たない科目が2科目以上又は欠席日数が多い場合、進級判定会議での審議の対象となります。従って可能性としては中学生でも落第ということがあります。また中学から高校に進級する時には学校の勉学についていけるかどうかの判定を行いますが、ほとんどの生徒は6年間で卒業します。


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