都心にありながら広々とした校地と充実した施設を備え、生徒一人一人は、のびのびと学校生活を過ごしています。学校行事やクラブ活動では、基本的に生徒の自主性が尊重されます。生徒たちは、さまざまな場面で、自身の得意分野へのこだわりを発揮しつつ、安全性や妥当性について教員と十分に話し合いながら、その実現を目指します。あらゆる生徒に個性を発揮する機会があり、生徒たちはおのずと互いの個性を認め、尊敬しあうようになります。こうしたところから、学校全体に和気藹々とした雰囲気が醸し出されているように思います。
〔教育方針〕
学校の雰囲気はどのような感じでしょうか。
駒場東邦では、生徒のどういう面を伸ばしたいと考えていますか。
科学的合理精神を身につけたすぐれた知性を育てようとしていることは言うまでもありません。それだけではなく、日頃どの学年でも大切にしているのは「自主・自律」ということです。先生から、あるいは親から注意される前に、自ら考え判断して行動する。自らを甘やかすことなく、自分の中にしっかりと善悪の基準をもって、自分の行動を律することができるかどうか、そこがとても大切な点です。
また、校歌で「懸命に」「堅実に」という言葉が繰り返されますが、自分で定めた目標に向かって、自分の足で一歩一歩着実に進んでいける強い意志力・実践力をもつことも実社会に出たときにとても大きな力になります。そういった力を養うために、授業や課外活動においては長い年月をかけて取り組む課題を効果的に配置しています。
さらに、他の人に対する思いやりの心の大切さについても、本校では折に触れて話をしています。たとえ本人が優秀であっても、1人でできることは限られています。本校では、考えの異なる他者とのコミュニケーションの場面も想定し、自分の意見を発信し、相手の意見を聞くということも数多く授業に取り入れています。他者の立場に立って物を考えることのできる柔軟で寛大な精神は今後ますます重要なものとなるはずです。
中高6年間完全一貫教育のメリットはどういうところにありますか。
中高6年一貫教育のデメリットはどのようなところにありますか。
前問「中だるみ」が単にだらけた時期で終わってしまうのだとすれば、それはデメリットでしょう。確かにこの時期、集中力が続かず成果があがらなかったり、それに伴ってストレスが溜まり周囲とトラブルを起こすこともあります。しかしその状態は、次の大切な時期を迎える前兆と捉えることもできます。6年の間、誰しも浮き沈みはあるでしょう。生徒一人一人の学びへの意志を尊重しつつ、その悩みに正面から向き合う。彼らに寄り添い対話を重ねることで、自分の人生をどう創り上げていきたいのか、共に考えるきっかけにしたいと考えています。
駒場東邦は面倒見のよい学校と聞きますが。
本校では、何でも先回りして手取り足取り指導することを、生徒の成長にとってよいことだとは考えていません。生徒の自立を促すことを大切にするため、失敗から学ばせることも必要と考えます。自立しようと試行錯誤を繰り返す生徒の疑問、質問に教員は時間をかけて丁寧に対応します。また、悩みを抱える生徒には、とことん付き合うのが駒場東邦の面倒見です。
学年・クラスの編成はどうなっていますか。
クラス替えはありますか。
選択科目をふまえ、毎年クラス替えを行います。成績順で一義的にクラス分けをすることはありません。多様な個性と出会う機会を考慮して行います。
習熟度によるクラス編成は行っていますか。
行っていません。特別に習熟度別にクラスを編成しなくても、学力水準が一定の高いレベルにある本校ではきめ細かな指導が行われ十分な学習効果が得られています。色々な考えをもった生徒同士が自由に意見交換しながら、切磋琢磨できる環境を大切にしたいと考えています。
学習成績に順位はつきますか。
年間5回の定期試験では科目ごとの成績分布のみを公表し、順位はつけていません。校内実力試験また外部模試でのみ総合成績、各科目成績に順位をつけて個人に知らせるとともに、その成績の上位者を公表し、各人の励みとしています。
いわゆる落第はありますか。
あり得ます。学習状況と出欠状況に関する本校の基準に基づき、進級について検討・審議します。その際は、基準を満たすかどうかを機械的に判定するのではなく、一人一人の生徒がより伸び伸びと学ぶためにはどのような環境が相応しいかを、生徒本人や保護者と話し合いを重ねて、慎重に判断します。事情によっては、同じ学年をもう一度やり直そうという判断に至ることもあり得ますが、その場合も含めて、この先、生徒本人がより前向きに取り組んでいかれるかどうかを最優先に考え、結論を導き出していきます。